1.I saw her standing there BEATLES 63’
やっぱりこの人たちからだろう。彼ら以前のロックっぽい曲は、乱暴にいえば(すべてとはいわないが)、売らんかなの商業音楽 (オレ流にいえば黒人が発明したロックンロールというフォーマットを白人がちょっと拝借してやっちゃいましたってこと)で、ビートルズ、彼らのデビューLPのド頭、この曲からすべてが始まった。
すなわち、意思あるロックの誕生だ。(少し大袈裟)
2.I get around BEACH BOYS 64’
アメリカではビーチボーイズだな。名前が示すとおり始めはサーフィン物でデビュー。が、彼らもまた意思あるロックを目指し、海を捨てこの曲で街に出た。(後に多くのサーフィン物グループが、あとを追ったので今ではまとめて、サーフィンホットロッドと呼ばれている。)
3.House of the rising sun ANIMALS
一方イギリスでは、多くのビートグループ(R&Bやモータウンのカバーから始めた若衆たち)が、オリジナルをやりだした。アニマルズは日本でも人気の高いグループで、この邦題<朝日のあたる家>や悲しき願い(尾藤イサオが日本語で,〜だーれのせいでもありゃしない〜なんて歌ってた)は有名。
4.Satisfaction ROLLING STONES 65’
世界最古のロック野郎となってしまった、ストーンズ。でもこの頃は、幾多の若手グループのひとつだった。(ちょっと不良だけど)
5.Like a rolling stone BOB DYLAN
さて、アメリカでは、もうひとつの意思ある音楽をやる人らがいた。60年代初め、彼らはギター一本で自作の歌をうたい、さっそうとシーンに登場した。所謂フォークソングである。が、ギターだけではサウンド的にしょぼいので、電気武装をし始めたヤツがではじめた。なんと御大ボブ・ディランその人だ。(彼がいなければよしだたくろうも井上陽水もでてこなかった?)まっ、日本でいえば、サブちゃんがいきなりヒップホップやりだしちゃったって感じかな?とにかく、フォークなロックの誕生だ。その名もフォークロック(そのまんま)。後にイーグルスなんかがでてくる土壌が生まれたってことだな。アメリカ人はこの辺大好き。
6.My generation WHO
イギリスという国は、昔から新しい物がうまれやすいところで、こと音楽にたいしては特にその傾向が強く、このフーも当時の最先端モッズ族が愛したバンドで、今の東京にもそのフォロワーはいっぱいいるカッコイイやつらだ。
7.Heart full of soul YARDBIRDS
いよいよ、ブルースロックの登場だ。もともとイギリスのロックは黒人音楽からの影響によって成り立っているのだが、その中でもブルースをもとにそれを発展させる形で、出来あがったのがブルースロックだ。
このヤードバーズは、セールス的にも成功した最初のグループで、当初はアイドルとして売り出そうといていたらしい。が、ギタリストこいつがブルース気狂いだった。若き日のエリック・クラプトン登場である。(なんかかっこいい)まあ、楽典的にどうのこうのより、こういう音がブルースロック、とりあえずそれでよし。
8.Mr. Tambourine man BYRDS
アメリカでは先のフォークロック、こいつが勢力を伸ばしつつあった。代表選手がこのバーズで曲は、ボブ・ディランまさに黄金コンビ。
9.As tears go by ROLLING STONES
ストーンズの、このざっくりとしたバラードを聞いてくれ。このあたりが生き残ったひとつの理由かな?
10.Taxman BEATLES 66’
デビュー3年、ビートルズのリズムはこんなにソリッドになった。ポールのハネまくるベースはどうよ!
11.All your love JOHN MAYALL & BLUESBREAKERS
ヤードバーズが、よりヒットを目指すグループになってしまったので、クラプトン先生サッサとやめて、より ディープなブルース野郎ジョン・メイオールとブルースブレイカーズにとっとと移籍。が、ここもすぐにやめて以下続く・・・
12.Day dream LOVIN’SPOONFUL
そのころ、アメリカでは、こんなのん気なロック(カントリーロックなんていうフォークロックの親戚)が台頭してきた。その代表グループ、ラヴィンスプーンフルはいかが?
13.Hungry freaks daddy MOTHERS OF INVENTION
続いては、アメリカのアンダーグラウンドから、フランク・ザッパ先生率いるマザーズ・オブ・インヴェンション。ビートルズに先だつこと1年、彼はロック界初のトータルアルバムをデビュー作にして2枚組にて発表する。本来1曲だけ抜き出すのは、不可能なグループなのだが特別に収録。この後ザッパ先生93年に亡くなるまで、コンスタントに作品を作りだし、全ミュージシャンに尊敬される存在になりましたとさ。
14.Foxy lady JIMI HENDRIX
いよいよ、ジミ・ヘンの登場だ。ただこの人は特別だ。黒人だし。もともとR&Bバンドで(アメリカにいた頃)ギター弾いてたし、すべてが他の人とは違ってた。しかし、時代はジミを待っていた。激しいライブパフォーマンス、いままでに聞いた事がないほどの大音量、ドッラグ、その後のロックと呼ばれる音楽のすべてがここにあった。つまりエンターティメントとしてのロック、アートとしてのロック、そして○○○としてのロック(○の中は好きな言葉をいれよう)。とにかく、特別だこの人は!黙って聞け!
15.Bus stop HOLLIES
同じ頃、同じイギリスでこんなさわやかロックもあった。このホリーズ、12のラヴィンスプーンフルの英国版だな。
16.Paint it black ROLLING STONES
悪い、悪い、ロックは不良の音楽だ。不良はストーンズだ!文句あるか!
17.Lazy Sunday SMALL FACES
悪いのがストーンズなら、トンガッてる人たちには、スモールフェイシズだ。当時フーと並んでモッズに大人気、後にロッド・スチュワートも参加する名門グループっす。
18.Substitute WHO
悪いのがストーンズなら、トンガッてる人たちには、スモールフェイシズだ。当時フーと並んでモッズに大人気、後にロッド・スチュワートも参加する名門グループっす。
19.8 miles high BYRDS
アメリカでは、バーズがヒットを連発。この曲は発売禁止をくらった、ドラッグソングだ。この人たちラーガロックとかスペースロックとかよくわからないロックをやっていた。
20.Jeff’s boogie YARDBIRDS
クラプトンに出て行かれたヤードバーズ、後任はジェフ・ベック(後にクラプトン、ベック、ジミー・ペイジ{レッド・ツェッペリンの人ね}でブリティッシュ3大ギタリストと呼ばれる)この曲はスリリングなインストナンバーだ。(歌なしってこと)このヤードバーズ実は大変な名門で、第一期がクラプトン、二期目がジェフ・ベック、そして三期目がジミー・ペイジという後のシーンをになうギタリストを三人も輩出し、しかもこの三期目がそのまま、レッド・ツェッペリンになってしまうという恐ろしいグループだ。
21.Purple haze JIMI HENDRIX
・・・1の最後はジミにしめてもらおう。パープル・ヘイズ邦題・紫の煙・つまりマリファナのことでしゅ。 ド頭の不協和音は、ジミヘンコードとも言われる、いかにもジミヘンな音だす。